どの仕事でも、人間関係の悩みが一番に挙がるのではないでしょうか。老健で働く看護師も、例外ではありません。入居者さんのケアをする上で多いのが、入居者家族との人間関係トラブルです。
よくあるトラブルが自宅からの持参物の紛失や、洋服の破れなどについてです。
紛失については、家族の方の勘違い、破れについては生地が脆くなっている場合や、入居者さんのサイズの変化などが原因です。入居者さんの変化や様子については、常に寄り添っている看護師が、家族に逐一報告することが、トラブルを防ぐ一番の方法です。人間関係のトラブルは、日頃のコミュニケーションで解消される事が多いです。
また、家族は老健で高いレベルの介護を望み、細かく指示する方もいらっしゃいます。面倒に感じても、後々トラブルに発展しないように、そういった方との意思疎通は、重要です。コミュニケーションを欠かさず、信頼関係を築く事が、人間関係を円滑にします。
また、介護士との人間関係も、看護師にとって大きな悩みになる場合があります。
まず、介護士は生活視点、看護師は医療視点で考えます。そのことで意見が対立し、ギスギスした関係になったりすることがあります。しかし、この2つの視点は、入居者さんにとっては、とても大切なことです。目的は入居者さんが安心して、ケアが受けられるように支援することです。本来の目的を忘れず、互いに理解を深められるように、頻繁に会話したりして、お互いをよく理解しましょう。会話をもつことで、人間関係のトラブルは防げます。
普段から意見を率直に言い合える関係を築く事を意識し、自らが働きやすい職場にしていくことが大切です。